2025年8月のアップデートで、Googleの電話アプリ(Phoneアプリ)のデザインが大きく変わりました。突然の変化に「連絡先が消えた!?」「どこを押したらいいの?」と戸惑う方も多いようです。
この記事では、初心者の方でも安心して理解できるように、女性向けにやさしい口調で、新しいUIの特徴や連絡先を見つける方法、万が一消えた場合の復元方法までわかりやすくご紹介します。
まずは結論:連絡先は“消えた”のではなく“場所が変わった”だけ
「連絡先が消えた!」と感じても、ほとんどの場合は実際に削除されていません。
新しいデザインで表示される場所が変わっただけなのです。落ち着いて、新しい入り口を確認してみましょう。
具体的には、これまで下のタブに表示されていた「連絡先」が、今回のUI変更により少し奥まった位置に移動しました。画面上部の検索バー横にある「≡(三本線)」をタップすると出てくるドロワーメニューの中に、きちんと連絡先は存在しています。
最初は「どこに行ったの?」と焦るかもしれませんが、決してデータが消えてしまったわけではありません。メニューを開くだけで今まで通りの連絡先にアクセスできますし、一度覚えてしまえば操作はシンプルです。慣れてしまえば、「むしろスッキリして見やすい」と感じる方もいるかもしれません。
もしどうしても見つからない場合は、まずはこのドロワーメニューを確認することが最初のステップです。
Google電話アプリのUI変更とは?
今回の変更は「Material 3」という新しいデザインルールが導入されたことによるものです。
- 2025年8月下旬のアップデートで段階的に配信開始
- 安定版アプリでも順次反映中
- Playストアのアプリ情報画面で「バージョン」を確認可能
もしBeta版に参加している場合は、いち早く新デザインが適用されることがあります。
さらに今回のUI変更は単なる色やアイコンの変更にとどまらず、アプリ全体の操作性や見た目に統一感を持たせることを目的としています。たとえば背景の色合いがより柔らかく、ボタンや文字の配置も直感的にわかりやすくなりました。
また、他のGoogleアプリとの一貫性も意識されているため、慣れてしまえば「どのアプリでも同じように操作できる」という安心感があります。
この段階的な配信はユーザーごとに適用時期が異なるため、友人のスマホと見比べたときにデザインが違う、ということもよくあります。その場合も心配はいりません。数日から数週間のうちに自分の端末にも反映されることが多いです。
加えて、Playストアでのバージョン確認だけでなく、アプリの設定画面から「このアプリについて」を開くと詳細なバージョン番号を確認できます。これにより自分が最新のUIに切り替わっているのか、あるいは旧デザインのままなのかを確かめることができます。
新UIの特徴と変更点
タブ構成がシンプルに
以前は「お気に入り」「履歴」「連絡先」などが並んでいましたが、今は**「ホーム」「キーパッド」「留守番電話」**の3つに整理されました。
これにより画面下部がよりスッキリし、誰でも直感的に操作しやすくなっています。特に「ホーム」タブには履歴やお気に入りが統合されており、1か所で確認できるので慣れると便利です。
連絡先はドロワーへ移動
画面左上の≡をタップすると出るメニューから「連絡先」を開くようになりました。最初は少し戸惑うかもしれませんが、一度覚えてしまえばシンプルです。ドロワー内には連絡先以外にも設定やヘルプへのショートカットもまとまっており、アプリ全体のナビゲーションが統一された印象になります。さらに、この位置変更によって誤タップが減るというメリットも期待できます。
着信操作の方法が変化
電話がかかってきたときの操作も少し変わり、横にスワイプするか、タップで応答するかを設定で選べます。以前はスワイプが主流でしたが、手が小さい方や片手操作が多い方にはタップ操作のほうが安心かもしれません。設定画面で自由に切り替えられるため、自分のスタイルに合った方法を選べるのが嬉しいポイントです。また、誤って切ってしまうことを防ぐ工夫も盛り込まれており、操作の安心感も増しています。
連絡先が見つからないときの即効チェックリスト
もし連絡先が見つからないときは、次の順番で確認してみましょう。
- ドロワーメニューから「連絡先」を探す
- Google連絡先アプリで表示設定(すべての連絡先を表示)を確認
- Googleアカウントの同期がオンになっているか確認
- アプリの権限で「連絡先」が許可されているか確認
- 表示フィルタが「職場だけ」などに限定されていないか確認
- キャッシュを削除して再同期してみる
連絡先を元に戻す・復元する方法
Google連絡先アプリやWebから復元
Google連絡先には便利な「元に戻す」機能があります。30日以内なら、削除した連絡先を復元することができます。
この機能はWebブラウザ版のGoogle連絡先やスマホアプリから利用でき、たとえば「1時間前の状態に戻す」など細かい時間指定ができる点も魅力です。誤って連絡先をまとめて消してしまった場合でも安心です。
ゴミ箱から復元
「ゴミ箱」に入っている場合は、そこから元に戻せます。ゴミ箱に保存されている期間は30日で、その間であれば1件ずつ選択して元に戻すことが可能です。特定の連絡先だけを復元したいときに便利です。
Androidの復元機能を使う
設定 → Google → セットアップと復元 → 連絡先を復元 から、過去のバックアップを使うことも可能です。これにより機種変更や端末初期化後でも再度同じGoogleアカウントにログインすれば、以前の連絡先を呼び戻すことができます。また、バックアップはWi-Fi環境で自動的に保存されることが多いため、自分で操作していないのにデータが守られているケースも少なくありません。
その他のチェックポイント
連絡先が見つからない場合は、同期が一時停止しているケースや、複数アカウントを利用している場合に表示設定が偏っている可能性もあります。アプリ内で「すべての連絡先」を表示に切り替えると、非表示になっていたものが現れることもあります。
注意:30日以上経過した削除データは復元できない場合があります。早めの確認が大切です。どうしても必要な場合は専門の復元サービスを利用することになりますが、費用がかかることや完全に戻せない可能性もあるため、日頃から定期的にバックアップを取っておくことが一番安心です。
旧デザインに戻せる?
残念ながら、完全に以前のデザインに戻すことはできません。
ただし、Beta版を利用している方は、PlayストアからBeta版を離脱することで安定版に戻すことが可能です。Betaを離脱する際には再度アプリが更新され、最新の安定版UIに切り替わりますので、表示が少し落ち着いた形になります。
また、一部の端末では「アップデートをアンインストール」できる場合がありますが、セキュリティ面でリスクがあるためおすすめはできません。この方法を使うと一時的に旧バージョンのデザインに戻ることはあっても、その後の自動更新やアプリの不具合につながる可能性が高いです。さらに、Googleの設計思想として新しいデザインを広く定着させる流れがあるため、長期的に以前のUIを使い続けるのは現実的ではありません。
どうしても旧デザインに近い操作感を維持したい場合は、サードパーティ製のダイヤラーアプリを検討するという選択肢もあります。ただし、こちらも互換性や安全性に注意する必要があります。アドレス帳や通話履歴の同期に不具合が出ることもあるため、メイン利用には注意してください。
Pixelとメーカー別の違い
Pixelスマホは変更がすぐに反映されやすいですが、Galaxyや国内メーカーのスマホでは標準の電話アプリが独自のものになっている場合もあります。
PixelシリーズはGoogleが直接開発しているため、UI変更や新機能の配信がいち早く適用される傾向があります。一方で、SamsungやSharp、Xiaomiなどの端末は、メーカーが独自の電話アプリを標準搭載していることも多く、その場合はGoogle電話アプリのUI変更が反映されないこともあります。
ですので、自分のスマホにインストールされているのが「Google電話アプリ」なのか、それともメーカー独自のアプリなのかを見極めることが大切です。Playストアで「Google電話アプリ」と表示されているか確認しておくと安心です。もしインストールされていなければ、Playストアから追加することも可能です。
さらに、同じアプリを使っていてもメーカーごとに反映タイミングが異なるケースがあります。通信キャリアや地域によってアップデートが数日遅れることもあるため、友人や家族の端末と見比べると表示が違う、ということも珍しくありません。そうした場合も焦らず待っていれば、自分の端末にも順次反映されることがほとんどです。
ユーザーの反応と今後の展望
SNSでは「急に連絡先が消えてびっくりした」という声が多く見られます。一方で「デザインがシンプルになって見やすい」という肯定的な意見もあります。中には最初は不便に感じたけれど、慣れてみると操作が簡単で便利だったという感想もあり、評価は分かれているようです。
このデザイン変更はGoogleの他のアプリ(連絡先、メッセージ、Keepなど)にも広がっていく流れですので、少しずつ慣れていくのがよさそうです。長期的にはユーザー体験の統一感が増し、Android全体の使いやすさにつながることが期待されます。
よくある質問(FAQ)
Q. 連絡先タブがなくなりました。どこから見られますか?
A. 検索バー横の≡をタップして「連絡先」を選んでください。ドロワーを開くと、連絡先だけでなく設定やヘルプもまとめて表示されるため、慣れると以前より便利に感じる方もいます。
Q. 着信操作を以前の方法に戻せますか?
A. 設定 → 着信ジェスチャ で「横スワイプ」「タップ」を選べます。操作方法は自由に切り替え可能で、片手操作が多い方はタップを選ぶと安心です。変更後もすぐに反映されるので、自分に合ったスタイルを試してみてください。
Q. ベータ版から抜けたいです。
A. Playストア → プロフィール → 管理 → Beta から離脱可能です。離脱後は自動的に安定版に更新されるため、不具合や急な仕様変更に戸惑いたくない方にはおすすめです。もし不安なら、更新が落ち着いたころに再度利用を検討するとよいでしょう。
Q. 削除した連絡先を戻せますか?
A. 30日以内ならGoogle連絡先の「ゴミ箱」や「元に戻す」から復元できます。復元はパソコンのブラウザ版からも可能で、細かく「1日前に戻す」「1週間前に戻す」といった設定も選べます。誤って一括削除してしまった場合にも安心です。
Q. 他のアカウントに保存していた連絡先はどうなりますか?
A. Googleアカウントを複数利用している場合、それぞれのアカウントごとに連絡先が管理されています。同期設定を確認して「すべての連絡先を表示」に切り替えると、非表示になっていたものが出てくることがあります。
Q. UIが変わった後に困ったらどこに相談できますか?
A. Googleヘルプセンターや公式フォーラムで質問できます。アプリ内の「ヘルプとフィードバック」からも直接開発チームに意見を送れるので、改善要望を伝えるのもおすすめです。
まとめ:困ったらここだけ確認!
- 連絡先は「ドロワーメニュー」に移動しているので、まずは≡マークをタップして探してみましょう。
- タブは「ホーム・キーパッド・留守電」の3つに整理され、以前よりシンプルな構成になっています。
- 着信操作は設定で「横スワイプ」と「タップ」の切り替えが可能。自分に合った方法を選んで快適に使えます。
- 30日以内に削除した連絡先ならGoogle連絡先アプリやWeb版から復元できます。ゴミ箱や「元に戻す」機能を活用してください。
- Beta離脱で安定版に戻せるため、不安定な挙動に悩んだら試してみるのもおすすめです。
- Pixelと他メーカー端末で反映タイミングが異なることもあるので、慌てずにアップデートを待つのも一つの選択です。
- サードパーティ製アプリを検討する場合は、互換性や安全性をよく確認するようにしましょう。
突然のUI変更は驚きますが、基本の操作を押さえておけば安心です。慣れてくると新しいUIのほうが操作しやすいと感じる方も多いです。困ったときは、まずこの記事のチェックリストを順番に確認してみてくださいね。何度か繰り返し触っているうちに自然と慣れ、日常的な使い勝手が向上していくはずです。