新幹線から在来線へ乗り換えるとき、
「改札って一回出るのかな?」「どっちの改札に行けばいいんだろう?」と迷ったことはありませんか?
特に、旅行や出張で荷物が多いとき、
時間に余裕がないときは、スムーズに移動できるか不安になりますよね。
でも安心してください。新幹線と在来線の乗り換えは、
仕組みさえわかれば、とてもシンプルで迷いにくいように作られています。
ここでは、鉄道に詳しくない方でも、
**「やさしい言葉で」「落ち着いて理解できるように」**丁寧に解説していきます。
女性のひとり旅や、お子さん連れの方にも安心して読んでいただける内容です。
まず結論|新幹線→在来線の乗り換えは、原則「改札を出ずにOK」

全国の多くの主要駅では、新幹線の改札内と在来線の改札が中でつながっています。
そのため、わざわざ駅の外に出る必要はなく、
そのまま案内通りに進むだけで乗り換えが完了します。
改札を出ないで乗り換えできる理由
新幹線の改札内には、
**「在来線に乗り換えるための専用改札(乗換改札口)」**が設置されています。
この乗換改札口を通ることで、
きっぷの内容やICカードのデータを自動的に確認してくれるため、
乗り換えが簡単にできる仕組みになっているのです。
ただし、一度改札を出る必要があるのは、この3つのパターン
- 新幹線と在来線の改札が構造的につながっていない駅
- JR会社のエリアをまたいで乗り換える場合(例:JR東日本 → JR東海)
- きっぷとICカードの組み合わせが複雑で、正しい処理が行えないとき
これらの場合は、一度改札を出てから、改めて入り直すことになります。
ICカード・切符の組み合わせ別「最短ルール」早見表(イメージ)
- 切符 → 切符:乗換改札口に2枚まとめて通すだけ
- 新幹線=切符/在来線=IC:ICと切符を同時にタッチしない
- モバイルSuica・eチケット:スマホ1つでスムーズに通過
ICカードと切符の使い方・組み合わせ別ガイド

乗り換え時に「どれを改札に通すの?」と迷いやすいポイントを整理します。
① 新幹線も在来線も切符の場合
新幹線と在来線両方の切符を持っている場合は、
乗換改札口で2枚同時に改札機へ通すだけで大丈夫です。とてもシンプルです。
乗換改札口では、自動的に「この人は新幹線に乗ってきて、ここから在来線に乗る」ということを認識してくれるため、特別な手続きは必要ありません。
また、荷物が多いときや、切符を通すのが不安なときは、
駅員さんに直接手渡すだけでもOKです。
慣れていないと「これで合ってるのかな?」と心配になるかもしれませんが、
失敗しても駅員さんがすぐに対応してくれるので安心してくださいね。
② 新幹線=切符/在来線=ICカードの場合
このパターンでは、ICカードと切符を重ねたままタッチしないことが重要です。
ICカードと切符が重なった状態でタッチすると、
どちらの情報を優先するべきかわからず、改札機がエラーを出してしまうことがあります。
そのため、改札を通るときは、
- ICカードは手に持つ
- 切符は別に持つ
というように、分けて扱うのがポイントです。
また、在来線の区間はICカードでタッチして乗車できるため、
切符を紛失するリスクを減らせるのもメリットです。
③ 新幹線eチケット・EX予約・モバイルSuicaの場合
スマホひとつで乗車情報が一元管理されているため、
乗換改札でもスマホをかざすだけでスムーズに通過できます。
特に新幹線に多い「荷物が多い」「子どもと一緒で両手が塞がる」という状況でも、
スマホ1台で完結するのはとても助かります。
また、紙の切符を無くす心配がないこと、
降車駅変更や予約変更もスマホで完結するなど、柔軟性が高いのもポイントです。
④ タッチミスや認識エラーが起きた時の対処方法
もし「ピンポーン」とエラーが鳴ってしまっても、
慌てる必要はまったくありません。
改札のすぐ横には、必ず駅員さんの窓口があります。
状況を説明すれば、
- どの区間で乗ってきたか
- 今どこに向かいたいのか
を確認した上で、その場ですぐに再処理や精算をしてもらえます。
困った時は「ちょっとエラーが出てしまって…」と声をかければ大丈夫です。
駅員さんは毎日多くの乗り換え対応をしているので、安心して頼ってくださいね。
④ タッチミスや認識エラーが起きた時の対処方法
慌てなくて大丈夫です。
改札横の駅員さんに声をかければ、
その場で再処理や精算ができます。
改札を出る/出ない駅の見分け方

「ここは改札を出る必要があるの?」と迷ったときのチェック方法です。
「乗換改札口」がある駅に注目
- 東京駅
- 新大阪駅
- 名古屋駅
これらの駅は、改札内で新幹線と在来線がつながっている代表的な駅です。駅構内の通路は広く案内も多いため、初めての方でも迷いにくく、スーツケースを持っての移動でも比較的安心して歩くことができます。
例えば東京駅では、新幹線のホームから少し歩くと「在来線乗換口」と書かれた案内看板が必ず視界に入ります。看板は頭上に掲示されていることが多いので、足元ではなく上を見ながら進むのがコツです。また、混雑している時間帯や土日祝日は、駅員さんが案内に立っていることも多く、気軽に質問できます。
新大阪駅でも同様に、新幹線の改札を抜けることなく在来線へ乗り換える導線が整っており、「のりかえ」と書かれた黄色いサインを目印に進めばスムーズです。名古屋駅はコンパクトな構造なので、移動距離が短いという安心感があります。
一度改札を出る必要がある駅の特徴
- JR会社の境目にある地域駅
- 改札が新幹線と在来線で完全に分かれている駅
- 構造が比較的シンプルな地方駅
このような駅では、乗換改札口が設けられていない場合があります。その場合は、いったん新幹線の改札を出てから、在来線の改札に入り直す形になります。少し手間に感じるかもしれませんが、案内表示に従えば大丈夫です。
また、こうした駅では、駅員さんが「乗り換え用の精算」や「切符の確認」に慣れています。わからないときは、遠慮せずに声をかけて大丈夫です。「在来線に乗り換えたいです」と伝えるだけで案内してもらえます。
迷った時は「案内表示の色」で判断
- 青系の表示:新幹線(例:青地に白い新幹線マーク)
- 黄・黒系の表示:在来線(例:黄色の案内板に黒文字)
駅構内の案内看板は、色のルールが全国ほぼ共通です。そのため、初めての土地でも色を頼りに進めば迷いにくくなります。特に混雑時や人が多くて視界が遮られがちなときには、看板の色を意識して確認するとスムーズです。
色に注目しながら進むだけでも、落ち着いて移動できるようになります。
駅で迷わないための案内表示の見方

案内看板を読み慣れておくと、ぐっと不安が減ります。
「新幹線のりかえ口」の表示を探す
「新幹線のりかえ口」と書かれた案内表示は、改札を出ずに乗り換えができるエリアにつながる重要なサインです。駅によって設置場所は異なりますが、たいていは頭上にある大きな案内板や、柱・壁面のサイン、床に貼られた誘導シールなどで示されています。
もし人が多くて看板が見えにくい場合は、少し立ち止まって視線を上げるのがおすすめです。駅の案内は基本的に「上に視線を向けること」を前提に設計されており、上を見れば情報が自然と目に入るようになっています。
また、駅員さんが案内板の近くに立っていることも多いので、迷ったら気軽に「在来線に乗り換えたいのですが」と声をかけて大丈夫です。
ピクトグラム(アイコン)も活用
案内表示には、文字だけでなく**直感的に理解しやすいアイコン(ピクトグラム)**が使われています。例えば、
- 電車のシルエットのマーク
- 人が歩いているアイコン
- 矢印による進む方向の表示
などが代表的です。
これらは、文字を読む前に「ここへ進めばいいんだ」と気づけるように設計されています。特に荷物を持っていて急いでいるときや、小さなお子さんと一緒のときには、文字を読むよりもマークを追って進む方がスムーズです。
外国語表示もほぼ同じルール
主要駅では、
- 英語(EN)
- 中国語(簡体字・繁体字)
- 韓国語
の多言語表記に対応しています。
言語が違っても、案内されている情報の構造はほとんど同じなので、外国人観光客でも迷いにくい設計になっています。ピクトグラムとセットで表示されていることが多いため、視覚的に理解しやすいのが特徴です。
そのため、日本語に不慣れな方と一緒に旅行する場合や、海外から来た友人を案内する場合でも、看板を指差して「この案内に沿って行けば大丈夫だよ」と伝えるだけで、安心して移動できます。
駅別|実際の乗換例でイメージする

代表的な駅を例に、移動イメージを掴んでおきましょう。
東京駅
東京駅は新幹線ホームと在来線ホームが同じ階層で横方向に並んでいるため、見た目ほど複雑ではありません。ただし駅そのものがとても広く、乗り換えに使う通路も複数あるため、最初は少し迷いやすい構造です。
新幹線改札を抜けると、天井に大きく「在来線のりかえ」の案内看板が掲示されています。看板は白背景に黒文字または黄色背景に黒文字で書かれていることが多く、どの方向へ進めば良いか矢印で明確に誘導しています。
また、東京駅は利用客が非常に多いため、混雑時間帯には人の流れに沿って歩くとスムーズです。落ち着きたいときは、少し壁側に寄って立ち止まり、看板を上に向かって確認するのがコツです。駅員さんも多いので、困ったら気軽に声をかけましょう。
新大阪駅
新大阪駅は、新幹線ホームと在来線ホームが異なる階層(上下方向)に配置されています。新幹線のりばから在来線のりばへ移動する際は、エスカレーターまたは階段を利用してフロアを移動します。
ただし、新大阪駅はビジネス利用が多い駅のため、案内看板がとてもわかりやすく整備されているのが特徴です。頭上看板には「在来線のりかえ」と大きく表示されているので、その矢印に従って進むだけで迷いにくい構造です。
また、フロア移動の導線が一直線に近いので、荷物が多いときや子ども連れでも比較的スムーズに移動できます。エレベーターも複数設置されているため、ベビーカー利用時でも安心です。
名古屋駅
名古屋駅は駅構造がコンパクトで、全体的に移動距離が短いのが嬉しいポイントです。新幹線改札を出た先にすぐ在来線の案内が目に入るため、初めて訪れる方でも迷いにくい作りになっています。
新幹線のりばから在来線のりばへは、基本的に同じフロア内で横方向に移動するだけで済むため、スーツケースや旅行バッグを持って歩くときも負担が少なく感じられます。また、通路が比較的広く、動線もシンプルなため、人が多い日でも「人の流れに沿って歩けば自然に進める」という気軽さがあります。
さらに、名古屋駅はエスカレーター・エレベーターの配置もわかりやすく、ベビーカーや子ども連れでも移動がしやすい優しい構造です。旅行の中継地点として安心感の高い駅と言えます。
博多駅
博多駅は新幹線ホームと在来線ホームの動線がとてもシンプルで、初めて訪れる方でも安心して移動できる構造が特徴です。新幹線改札のすぐ近くに「在来線のりば」への案内表示があり、矢印に沿って進めば迷わずホームにたどり着けます。
また、改札付近が広く見通しが良いため、「次はどこへ進めばいいんだろう?」と戸惑う瞬間が少ない駅でもあります。駅全体が明るく開放的な雰囲気なので、旅行中の不安や緊張がやわらぎやすいのも嬉しい点です。
仙台駅
仙台駅は、新幹線のりばと中央コンコースがほぼ直結しているため、動線がとてもわかりやすい駅です。新幹線改札を出るとすぐに広い中央通路に合流でき、そこから在来線のホームへアクセスできます。
駅全体の案内表示もはっきりとしており、特に「東北の玄関口」として多くの旅行者に配慮した設計になっています。そのため、初めて訪れる方でも、案内に従うだけで自然に目的ホームに進める安心感があります。
京都駅
京都駅は建物が大きく複雑に見えますが、「乗換改札口」を見つけられればスムーズに移動できます。京都駅では新幹線と在来線が階層をまたいでつながっている場合があるため、案内表示をしっかり確認しながら進むことが大切です。
特に「在来線のりかえ」という黄色の案内サインが重要になります。矢印に従って進めば、構内の広さに惑わされることなく移動できます。
エレベーター・エスカレーターが多く設置されているため、荷物が多い旅行時や、和装・子ども連れでの移動でも安心して利用できます。
建物が大きいですが、「乗換改札口」を探せば迷いにくくなります。
乗り越し・精算の仕組みを理解しておこう

新幹線の区間を越えたとき
「乗っていた新幹線が、買っていた切符の区間を超えてしまった…!」ということは、意外とよくあります。たとえば、予定していた駅で降りそびれてしまったり、目的地を急に変更したくなったりした場合です。
そんなときも心配はいりません。差額は駅または自動精算機で簡単に支払うことができます。 駅員さんも日常的に対応しているため、特別な説明をしなくてもスムーズに手続きを案内してくれます。
また、精算は「乗り越した距離に応じて差額を支払うだけ」なので、難しい計算は一切不要です。
ICカードの自動精算機の使い方
ICカードの自動精算機は、多くの駅の改札付近に設置されています。見た目はATMのような端末で、操作もとても簡単です。
- 画面の案内に従って「精算」を選ぶ
- 持っているICカードを読み取り部分にタッチ
- 差額が表示されるので、現金またはクレジットで支払う
操作は文字もイラストも大きく表示されるため、初めてでも迷いにくい設計になっています。時間に余裕がないときでも、サッと済ませられるのが嬉しいポイントです。
誤って改札を出てしまっても大丈夫
急いでいたり、案内を見落としてしまったりして、本来は乗換改札を通るところを、うっかり外の改札に出てしまうこともあります。
ですが、こちらも心配は不要です。
改札のすぐ近くにいる駅員さんに「乗換のつもりで出てしまいました」と伝えれば、正しい記録に修正してくれます。
駅員さんは、こういったケースを日常的に対応しています。焦らなくて大丈夫。落ち着いて状況を説明すれば、やさしく案内してくれます。
JR会社間で乗り換える時の注意点

JR東日本・東海・西日本の境界をまたぐとき
日本の鉄道は、エリアごとにJR会社が分かれて運営しています。そのため、JR東日本 → JR東海 など、会社の境界をまたいで乗り換えるときは、駅の構造によっては一度改札を出る必要があることがあります。
特に、事業者境界駅と呼ばれる場所では、運賃計算や乗車情報の扱いが会社ごとに異なるため、乗換改札口が設置されていない場合があります。この場合は、いったん新幹線の改札を出てから、在来線側へ改めて入場する形になります。
ただし、”改札を出る=余分に料金がかかる” というわけではなく、正しく精算すれば問題ありません。 不安な場合は駅員さんに「この先○○線へ乗り換えたいです」と伝えれば、案内してもらえます。
特例で改札を出ずに乗り換えできる駅も存在
一方、すべての境界駅で改札を出る必要があるわけではありません。
駅によっては、JR会社同士が連携して**「連絡改札口」**を設置している場合があります。
連絡改札口は、新幹線から在来線または別会社の路線へスムーズに移動できるように設計された場所で、改札を出ずに乗り換え可能です。
例えば、東京駅や新大阪駅などの大きなターミナル駅は、乗り換えが頻繁に行われることを前提に設計されているため、乗客が迷わず移動できるよう、案内表示や乗換改札が分かりやすく整備されています。
ただし、同じ駅でも改札や乗換口の場所が複数あることがあるため、「のりかえ」や「JR線」の矢印表示をしっかり確認することが大切です。
Suica・ICOCAの相互利用は可能
Suica(首都圏・東北・新潟エリア)とICOCA(関西・中国・北陸エリア)は、改札の入出場に関しては相互利用ができます。
つまり、Suicaを持って関西方面へ旅行しても、ICOCAエリアの在来線にそのまま乗車可能ですし、その逆も同じです。
しかし、ここで気をつけたいのは オートチャージの対応範囲 です。
- Suicaのオートチャージは、JR東日本エリアのみ有効
- ICOCAのオートチャージは、JR西日本エリアのみ有効
そのため、Suicaを関西で使っているときに残高が不足した場合は、自動でチャージされず、手動でチャージが必要になります。
旅行・出張で別エリアに移動する際は、「残高が足りているか」先に確認しておくと安心です。
旅行・出張前に知っておくと安心な豆知識

旅行や出張の際は、「当日バタバタせず、落ち着いて移動できる準備」をしておくと、乗り換えが一気に楽になります。特に新幹線と在来線の乗り換えは、スムーズにできれば旅の流れ全体が心地よくなります。
モバイルSuicaとEX予約の組み合わせが便利
スマホ1台で新幹線の乗車から在来線の乗り換えまでを行えるため、荷物が多いときや、駅で切符を探す手間を省きたいときにとても便利です。
- 紙の切符を出し入れする必要がない
- 予約変更や払い戻しがスマホだけで完結
- 紛失リスクがない
慣れてくると、「もう紙の切符には戻れない」と感じる方も多い方法です。
eチケットは「紙の切符不要」でスムーズ
eチケットは、スマホで表示したQRコードやIC情報で新幹線に乗車できるサービスです。
きっぷが手元にないので、無くす心配がありません。
また、乗換改札でもスマホをかざすだけで通過できるため、乗り換えが直感的にできるのが大きなメリットです。
チャージ残高が不安なときは
ICカードは残高不足だと改札を通れない場合があります。
でも大丈夫。
- 新幹線改札内
- コンコースの案内所付近
- ホームに上がる前の売店の近く
など、多くの場所にチャージ機が設置されています。
旅行前にほんの数秒だけ「残高チェック」をしておくと、当日の安心感がぐっと増します。
事前に確認しておくと便利なチェックリスト
- ICカードの残高は足りている?
- モバイルSuica/EX予約は登録済み?
- 乗換駅のホーム番号は確認した?
- 荷物は片手が空く持ち方になっている?
この4つを押さえておくだけで、当日の不安が一気に解消されます。
まとめ|仕組みを知れば新幹線→在来線の乗り換えは迷わない

新幹線から在来線への乗り換えは、最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、ポイントを押さえればとてもシンプルです。
判断のポイントは3つ
- 改札を出る必要がある駅かどうか(乗換改札口の有無で判断)
- ICカードと切符は重ねてタッチしない
- 迷ったら案内表示の色と矢印を見る
そして何より大切なのは…
困ったら駅員さんに聞いてOK、ということ。
駅は「毎日たくさんの初めてさんが乗り換える場所」なので、聞かれることに慣れています。
焦らなくて大丈夫です。
一歩ずつ、案内に沿って進めば必ずたどり着けます。
あなたの旅やお出かけが、少しでも心地よく、安心できる時間になりますように。
