海外番号から突然スマホに着信があると、ちょっとドキッとしてしまいますよね。特に「＋97」から始まる電話番号は、見慣れないうえにネットでも“危険”と言われることが多く、不安になる方がとても多いです。
この記事では、女性の方でも安心して読めるように、やさしい言葉で“＋97”の電話の正体や危険性、出てしまったときの対処法までまとめてご紹介します。
＋97で始まる電話番号とは？どこの国からの着信なのか解説
＋97の国番号はどこ？UAE・カタール・バーレーンなど中東が中心
「＋97」で始まる番号は、中東（アラブ首長国連邦／カタール／バーレーン など）が多く、一般の日本人が普段関わる機会はほとんどありません。海外の会社や個人からの連絡でない限り、基本的に身に覚えがない着信と考えて大丈夫です。
日本にいるのに＋97から電話が来る理由
・無作為に発信される海外迷惑電話
・流出した電話番号リストからの発信
など、あなたが悪いわけではありません。多くは自動発信システムによるものです。
正規の国際電話でかかってくるケースもある？
お仕事で海外とつながっている方や、旅行予約・国際サービスを利用している方には正規の着信の場合もありますが、ほとんどの方は該当しません。心当たりがなければ出ないのが安心です。
＋97で届く着信の種類｜電話・SMS・LINE・WhatsAppの違い
SMSで届く＋97は特に危険な理由
「荷物の配達」「請求のお知らせ」「アカウントの確認が必要です」など、もっともらしい内容を装ってリンクをクリックさせようとする詐欺が増えています。最近は、本物の配送会社や金融機関のロゴを使った“なりすましメッセージ”も多く、一見すると本物と見分けがつかないこともあります。また、リンク先の偽サイトで情報を入力させたり、開くだけでウイルスを仕込まれるケースも報告されています。特にSMSは気軽に開きやすいため、疑わしいメッセージは開かず削除するのが最も安全です。
LINEに海外番号から着信するケース
LINEに海外番号から突然メッセージが届く場合、多くがアカウント乗っ取りや個人情報取得を目的としたものです。「認証が必要です」「友だち追加してください」など、不自然な内容でURLを押させる手口が広がっています。既読をつけると相手にアクティブなアカウントと認識されてしまう可能性があるため、メッセージを開かずにブロック・通報するのが最も安全です。心当たりのない海外番号は必ず無視しましょう。
WhatsAppに＋97が来るのはなぜ？
WhatsAppは海外で広く使われているため、スパムやランダム発信が日本人にも届くことがあります。英語や片言の日本語で「Hello」「話したい」「重要なお知らせがあります」などと送られてくる場合は、ほぼスパムです。また、ビジネスアカウントを装って連絡してくる詐欺も増えているため、知らない番号からのメッセージは開かずにブロックするのがおすすめです。
メッセージで来る場合の危険な文面例
・「あなたのアカウントが停止されます。至急確認してください」
・「未払い料金があります。このリンクからお支払いください」
・「荷物が保留されています。確認をお願いします」
・不自然な日本語、妙に丁寧すぎる言い回し、句読点の使い方がおかしい
・差出人情報がない、または企業名を名乗っていても公式感がない
こういった特徴のあるメッセージは、詐欺である可能性が非常に高いです。リンクを開かず、そのまま削除またはブロックすることを強くおすすめします。
＋97は危険？迷惑電話・詐欺と言われる理由
国際ワン切り詐欺の仕組み（折り返しを狙う手口）
1コールだけ鳴らしてすぐ切り、相手に「誰だろう？」と不安や curiosity を抱かせ、折り返し電話をさせる典型的な詐欺手口です。折り返すと高額な国際電話料金が発生する仕組みになっており、1分通話するだけで数百円〜数千円の請求が来るケースも報告されています。また、折り返した瞬間に相手が会話を引き延ばし、できるだけ通話時間を長くしようとしてくるのも特徴です。中には自動音声だけが流れ、切られないまま料金が加算され続ける悪質な例もあります。とにかく「知らない海外番号には折り返さない」のが最重要ポイントです。
金融詐欺・架空請求につながるケース
「あなたの銀行口座で不正アクセスがありました」「カードが不正利用されています」など、緊急性を匂わせて通話を長引かせ、個人情報を聞き出す手口が多く見られます。会話の中で氏名・住所・生年月日・カード番号・暗証番号を少しずつ聞き出し、信頼させるように話術を使ってくるため、気づかないうちに必要な情報を渡してしまうことも。また、最初は優しい口調でも、途中から高圧的な態度に変わるケースもあり、精神的に追い詰めて情報を得ようとする悪質な例も報告されています。
出なくても危険？番号がアクティブと認識される問題
電話に出たりSMSを開いたりすると、「この番号は現在使用されている」と詐欺業者に判断され、迷惑電話のターゲットリストに登録されてしまう恐れがあります。その結果、別の海外番号から次々と着信が来たり、SMSの量が急増したりするケースもあります。また、詐欺業者同士でリストが売買されることがあり、さらに多くの迷惑連絡が来る悪循環に陥る可能性もあります。出ない・開かない・反応しないという三つの対策がとても大切です。
実際に報告されているトラブル事例
・折り返し電話をしてしまい、数千円以上の高額請求になった
・相手の巧妙な話し方に騙され、住所やカード情報を話してしまった
・一度出たあと、別の海外番号から1日に10件以上着信が来るようになった
・SMSを開いてしまい、その後フィッシングメールが大量に届くようになった
など、全国の消費生活センターや警察にも多くの相談が寄せられています。詐欺の手口は年々巧妙化しているため、「自分は大丈夫」と油断せず、常に警戒しておくことが大切です。
＋97だけじゃない！＋9〜＋99の海外番号も要注意
＋90（トルコ）＋91（インド）などの詐欺報告
「＋9」で始まる国番号は、世界中の広い地域を含んでおり、そのぶん詐欺グループが活動しやすいとも言われています。特にトルコ（＋90）やインド（＋91）は、日本への国際経由電話の多い地域でもあり、迷惑通話の報告も継続的に寄せられています。また、これらの国番号を“偽装”して発信しているケースも多く、実際には別の国や詐欺組織からの発信である可能性もあります。詐欺グループはあらゆる番号を使って無作為に発信しているため、見覚えのない海外番号はすべて警戒しておくことが大切です。
＋9系番号に共通する不審ポイント
・不自然な時間帯（深夜・早朝など）に突然の着信がある
・留守電やSMSに内容を残さず、相手の意図がわからない
・短時間で何度も繰り返し着信が来る、番号を変えて連続でかけてくる
・日本語が不自然なSMSが届く
・着信後すぐに切れる
これらの特徴は、詐欺や迷惑電話の典型的なパターンです。とくに、留守電に何も残さないのは相手が「あなたに折り返しさせたい」狙いである場合が多く、安易に折り返すと高額請求や個人情報流出につながる恐れがあります。
折り返し電話は国番号に関係なくNGな理由
海外通話料金は国によって大きく異なり、知らないままかけ直すと1分で数百円～数千円になることも珍しくありません。また、通話を始めた瞬間に相手が会話を引き延ばしたり、こちらの声や話し方から個人情報を推測しようとするリスクもあります。さらに、折り返したことが詐欺業者に伝わると「この番号はお金を支払う可能性がある」と判断され、別の国番号から連続して迷惑電話が来るケースも報告されています。そのため、どの国番号であっても、身に覚えのない海外番号には絶対に折り返さないことが安全対策として欠かせません。
＋97の迷惑電話を完全ブロックする方法
iPhoneで海外番号を着信拒否する手順
標準機能の「着信拒否」から簡単に設定できますが、より安心して使うためには手順を少し丁寧に確認しておくと安心です。たとえば「最近の通話」一覧から該当番号を選び、「情報」マークをタップし、そのまま“この発信者を着信拒否”を選択するだけでOK。また、特定の地域や番号帯をまとめてブロックしたい場合は「設定」→「電話」→「不明な発信者を静音」に切り替えることで、海外番号からの着信を自動的にミュートすることもできます。これをオンにするだけで、突然の国際番号からの着信に驚くことも減り、普段のスマホ利用がぐっと安心になります。
Androidスマホでのブロック設定
Androidスマホはメーカーや機種ごとに操作画面が少し異なりますが、多くの機種では電話アプリを開き、着信履歴から該当番号を長押しすることで「番号をブロック」などの項目が表示されます。さらに、設定画面から「迷惑電話防止」や「スパム保護」といった項目をオンにしておくと、AIやGoogleのデータベースを利用して危険な番号を自動判別してくれる機能もあります。最近のAndroidでは、不審な番号からの着信に対して画面上に“迷惑電話の可能性あり”と警告が出ることもあり、ユーザーが危険に気づきやすい仕組みが整っています。
迷惑電話ブロックアプリの活用
アプリを使うと、自動で危険な番号を判別してブロックしてくれるだけでなく、過去の詐欺情報やユーザー報告を元に最新の危険番号リストが更新され続けるため、より高い安全性を確保できます。代表的なアプリには「Whoscall」「楽天でんわの迷惑電話ブロックサービス」などがあり、詐欺やスパムの可能性がある着信を事前に警告してくれる機能が充実しています。また、アプリによっては通話録音や番号検索、SMSのスパムフィルターなど多機能なものもあり、スマホを安心して使いたい方にとって心強いサポートになります。
docomo・au・SoftBankの迷惑電話サービス一覧
キャリアが提供する迷惑電話対策サービスは、スマホ初心者の方やシニア世代の方でも簡単に利用でき、標準機能と併用することでさらに安心度が高まります。たとえば、docomoの「あんしんセキュリティ」やauの「迷惑電話撃退サービス」、SoftBankの「迷惑電話ブロック」などは、危険な番号を自動で検知して警告表示を出したり、スパムとして報告された番号を事前に遮断してくれる機能があります。これらのサービスは新しい迷惑番号の情報が随時更新されているため、個人で対策するよりもはるかに効率的で安全性が高くなります。スマホを安心して使いたい方にはとても心強いサポートです。
高齢者や子どものスマホは特に設定必須
知らない番号に出てしまいがちなので、事前に設定しておきましょう。特に高齢者は「親切な電話かもしれない」と思って応答してしまったり、子どもは番号の違いを気にせず出てしまうケースがよくあります。迷惑電話対策サービスを有効化しておけば、危険な番号を自動的にブロックしてくれるため、家族のトラブル防止に大きく役立ちます。また、フィルタリング機能や通話相手を制限する設定と併用することで、より安心してスマホを使える環境を整えることができます。
海外番号からの着信が増えたときに疑うべきこと
電話番号が流出した可能性（名簿業者・不正アクセス）
懸賞応募や会員登録が原因になることもあります。特に、過去に利用したサービスで個人情報の管理が不十分だった場合、知らないうちに名簿業者へ情報が渡ってしまうことがあります。また、SNSの連携ログインを多用していると、外部サービス側で不正アクセスが起きた際に連携アカウントから電話番号が漏れるケースもあります。さらに、スマホアプリに電話番号の権限を与えすぎていると、悪質アプリを通じて情報が抜き取られるリスクも高まります。心当たりがなくても、複数の要因が重なって流出してしまうことがあるため注意が必要です。
通販・SNS・会員登録の情報が悪用されたケース
SMS認証が必要なサービスを利用すると海外からも狙われやすくなります。最近では、ECサイトやフリマアプリ、ポイントサービスなど、電話番号を使った本人確認が当たり前になっており、これらの仕組みを悪用して電話番号を収集する詐欺グループも存在します。また、SNSに登録した電話番号が外部サービスに連携され、その情報がどこかで漏れた可能性もあります。とくに長く使っている電話番号ほど、さまざまな場所で登録されているため、知らないうちに海外の詐欺グループに渡ってしまうこともあります。
どこから情報流出することが多い？
・偽通販サイト（見た目が本物そっくりで、購入手続きで電話番号を入力させる）
・古いネットサービス（閉鎖済みでもデータだけ残っている場合がある）
・登録解除したと思っていた会員情報（削除依頼をしても内部データが残っているケース）
・ポイントサイトやメルマガ登録（名簿転売の対象になりやすい）
・海外運営の無料アプリ（スマホの連絡先や番号を無断収集する例がある）
などが典型的です。特に、古いネットサービスや忘れていたアカウントはそのまま放置されやすく、情報管理が甘いことが多いため注意が必要です。
詐欺を防ぐために日常的にできるセキュリティ対策
SNSの公開範囲を見直す
誰でも見られる状態だと、電話番号以外の情報も悪用されます。特にInstagramやX（旧Twitter）、Facebookなどは初期設定のままだと投稿やプロフィール情報が想像以上に広く公開されていることがあります。プロフィール欄に何気なく書いている地域・家族構成・ペットの名前・勤務先・誕生日なども、詐欺グループにとっては“個人を特定するヒントの宝庫”です。また、SNSの写真から自宅周辺の環境や生活パターンが読み取られてしまうこともあります。公開範囲を「友だちのみ」「非公開」に設定するだけでも、悪用されるリスクを大きく減らすことができます。
パスワード管理と2段階認証の徹底
面倒でも、被害を防ぐためには最も大切な習慣です。パスワードを複数のサービスで使い回していると、ひとつのサービスが不正アクセスを受けただけで他のアカウントまで乗っ取られる危険性が高まります。英数字や記号を組み合わせた強固なパスワードに変更し、可能であればパスワード管理アプリを活用すると安心です。また、2段階認証を設定しておけば、ログイン時に追加の確認が必要になるため、不正ログインをほぼ防げます。たとえパスワードが流出したとしても、第三者が勝手にログインすることが極めて難しくなるため、被害防止に非常に効果的です。
怪しいSMS・メールは絶対開封しない
「心配だから確認しなきゃ…」と思っても開かない方が安全です。詐欺メッセージの多くは不安を煽る内容で、「支払いが滞っています」「アカウント停止の恐れがあります」「荷物が配送できません」など、つい開いてしまいたくなる文面で送りつけてきます。中には、開封するだけでウイルスを仕込む悪質なものも存在します。また、本文中のリンクをクリックすると偽サイトに誘導され、ログイン情報や個人情報を盗まれる危険があります。少しでも不自然さを感じたメッセージは開かず、そのまま削除またはブロックするのが最も安全な対処法です。
＋97からの着信に関するよくある質問（FAQ）
出なかった場合、お金はかかる？
かかりません。完全無視でOKです。知らない海外番号からの着信はとても不安になりますが、着信があっただけでは料金は一切発生しません。スマホ側でもキャリア側でも受信で費用がかかることはありませんので安心してください。ただし、短時間で何度も繰り返し着信が続く場合は、詐欺グループが「この番号は使われているか」を確認している可能性があります。しつこい場合は、迷惑電話としてブロックするか、キャリアのサポートへ状況を相談しておくとより安心です。
間違って折り返し電話した場合どうなる？
高額料金がかかったり、会話内容から個人情報を探られたりする場合があります。折り返した瞬間に自動音声が長く流れてしまい、気づかないうちに通話料金が積み上がってしまうケースもあります。また、雑談を装って氏名・住所・家族構成などを少しずつ聞き出す悪質な手口も多く、軽い気持ちで折り返しただけでも思わぬトラブルにつながることがあります。不安がある場合は、すぐにキャリアへ連絡し、通話料金の確認や今後の対処を相談してください。
国際電話料金はいくらかかるの？
国や時間帯によって大きく変わりますが、1分あたり数百円になることもあります。特に中東やアフリカの一部地域は通話料が高く設定されており、たった数分の通話でも数千円単位の請求になるケースが珍しくありません。詐欺グループは通話を引き延ばす傾向があるため、通話時間が長くなるほど被害額も増えやすいです。国際電話料金は事前に確認しないと予想外の金額になりやすいため、見知らぬ海外番号には絶対に折り返さないことが一番の安全策です。
家族が出てしまったとき、どう対応すべき？
まず状況を丁寧に聞き取り、必要があればキャリアや警察に相談しておきましょう。「どんな内容を話したか」「相手はどんな口調だったか」「個人情報を答えた可能性はあるか」などを確認することで、リスクをより正確に判断できます。高齢の家族やスマホに慣れていない方は、相手の優しげな口調に安心して情報を話してしまうことも多いため注意が必要です。心配な場合はすぐに着信拒否を設定し、消費生活センターに相談することで、より具体的なアドバイスや今後の予防策を知ることができます。
まとめ｜＋97は出ないのが正解。落ち着いて適切に対処を
＋97からの電話は詐欺に使われる例が多く、基本的には出ないのが一番安全です。特に、心当たりのない海外番号からの着信はほぼ詐欺や迷惑電話と考えてよく、無視することで多くのトラブルを避けることができます。また、着信に気づいてしまっても、慌てて折り返したり不安になって相手の意図を探ろうとしたりせず、そのまま放置するのが賢明です。
もし応答してしまったとしても、落ち着いて対処すれば大きな被害は未然に防げます。個人情報を話してしまった可能性がある場合は早めにカード会社や携帯キャリアに相談し、必要に応じてパスワード変更や利用履歴の確認を行いましょう。また、不安が残るときは警察や消費生活センターに相談することで、具体的なアドバイスや今後の対策を聞くことができます。
さらに、日常的にスマホやSNSのセキュリティを高めておくことで、詐欺被害のリスクを大きく減らせます。着信拒否設定を活用したり、自動で危険番号を判別してくれるアプリを導入したりするのも効果的です。家族のスマホにも同じ設定をしておくことで、思わぬトラブルから大切な人を守ることができます。
海外番号からの着信は誰にでも起こり得るため、必要以上に怖がる必要はありませんが、正しい知識と日頃の対策がとても重要です。この記事で紹介したポイントを参考にしながら、いざというときも落ち着いて行動し、今後の着信から自分と家族を守りましょう。
